162日目 VRChatやってみた

 

は~~~~~~~~~つまんな。

日曜の夜、くっそおもんな。

 

心なしか静かなタイムライン。話したい彼は不在の様子。

ゲームに籠れるほど楽観的な気分でもないし、だからって課題をするなんてもっての外。

大好きなおもちゃを取られた幼児のように、一人でねちねちと椅子に絡みついています。

そろそろ体重が厳しくなってきたから、ヤケ食いは自制。酒もさっき尽きてしまって、もう逃げ込む先がない。

 

 

そ~んな寂しいあなたに、嬉しいお知らせ!

世界中の人々と交流できる「VRChat」をご存じですか?

 

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ものは試し!

それではさっそくプレイしてみましょう! 愛と希望のメタバースへ、いざ!

 

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ムーディなカラオケルーム

さて、スッポーンとスポーンしましたは謎のカラオケ部屋。チラ、ホラと人がいて、何やら流行りっぽいソングを歌っています。

私もおもむろにペンライトを持ちまして、一緒に場を盛り上げようと……。

 

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俺だけが知らない歌

う~ん、ここに書くまでもないことですが、自分みたいな奴が流行りソングを知ってるわけがないんですよ。マイクをオンにする勇気が出ると思いますかって話。

始めたてで操作が覚束ないのもあり、ルームの端っこでペンライトを持って棒立ちする人になってしまいました。いたたまれなくて、すぐにルームをあとにします。

 

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誰か……誰か!!

メタバースの洗礼はまだまだ続く。

なんつーか、ネットだろうがリアルだろうが、結局人見知りは人見知りのままでさ。なんとなく人のいる方へ近寄ってみても、場慣れしている感じの仲良しグループから不審な目で見つめられると、話しかけられないまま走り去るしかなくて。

 

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ちっぽけな俺

駅前のベンチに一人、ちょこんと座っているだけで日が暮れる。いつもとさして変わらない。

何やら荒涼とした砂漠のような心。冷たい砂の感触が、ザラザラと胸に傷をつけます。

 

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「孤独」のライブペインティング

こんなところでぼっちアピールしたって、誰も拍手なんかしてくれないよ。

実は陰キャと呼ばれる人々の方が、陽キャよりももっとぼっちに冷たいんだから。

 

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路地裏に身を潜めてしまった

弾き語りをする人、ビールを飲んで談笑する人……。妖艶で賑やかな酒飲み横丁。

そんな素敵な盛り場も、一人でいると苦しいばかりで。

 

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俺なんかにはビルの谷間がお似合いさ

暗い路地裏の、壊れた室外機の傍に座り込んで、細い夜空を見上げる。

これが俺の、最期の景色さ。