139日目 吉田松陰の吉野家陰キャ感


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ウマ娘のショートアニメ「うまよん」に、お嬢様たちが初めての牛丼屋でやらかす話があります。私はこの回をどうしても笑うことができない。

思い返すこと3年前。地方の公立高校には「団体受験旅行」という特有の文化があります。私ら同級生4人組は、九州の端っこからはるばる関西まで飛んできて、まずは腹ごしらえをしようと松屋に入りました。

お堅い学ランを見にまとった、辛気臭い高校生四人組。私らは独特のボソボソ声で雑談をしながら、店員がオーダーを聞きに来るのをひたすら待っていました。そこが食券式の店であると気づかずに……。

とまあこういう感じで、私はリアルに外食の作法が分からない人間なのです。きっと、頻繁に飯を食いに行くような、遊びに満ちた学生時代を過ごすことができなかったからだと思います。いや、シンプルに陰キャで奥手だから上手くいかないのか。

もしかしたら、うまよんでネタにされたのと同じで、いわゆる「おぼっちゃん」みたいに見られてしまうかもしれない。それってすごくダサいよなあ。あ〜、恥の意識に支配されてしんどくなってきた。そういうわけで、私はこれ系のネタを他人事として笑うことができないし、実際のところ新しい店を開拓するのをだいぶ渋ってしまうのです。


でもねッ! 今夜はね! 牛丼が食べたくてたまらないんですねッ!(デジたん)

昼過ぎに起きて適当にウイダーを飲み下し、そのまま夕方から今の今まで勤務していたので、お腹ペコペコペコリーヌなんです。ピピっとタイムカードを切って、ダッシュで駐輪場へ。ブオンブオンと自転車を漕いで大路を駆け抜けます。

今日の目的地は交差点に面した吉野家。食券式でないことはちゃんとサーチ済みです(このへんがどうしようもなく陰の者)。

意を決して扉をくぐると、意外にも明るくて賑やかな店内。ちょっとでも緊張したのがバカみたいですね。ネットの情報によると、牛丼屋では店員の指示を待たず自分で席を選ぶそうです。というわけで、一目散に窓際のカウンター席へ……。


ってのはウソ。なんとなく居心地がむずむずするので、テイクアウトにしました。引きこもり極まってんなあ。

ビニール袋をぶら下げて、のろのろチャリを漕いで帰宅。ひっくり返したら悲しいので、変に気を遣って疲れてしまった。

はてさて、お味のほうは……まあ、特に説明は要らないでしょう。ぱっとイメージされる「牛丼」の味、まさにそのものです(食べたことがない人でも、たぶん想像できる味)。非常に美味しい。空きっ腹に掻き込む肉と米には、三倍満クラスの価値がありますね。

もしかしたらもしかすると、これはリピートする羽目になるかもしれませんね。何なら明日の勤務の後にでも、食べに行っちゃおうかな。


……次は店内で食べてみよう。