「塊魂」。読めますか?
今日は知る人ぞ知るロマンチックアクションゲーム「Katamari Damacy」をプレイし始めました。
このゲームは、友人のひとりが生涯のベストゲームとして挙げた作品です。
彼が普段プレイしているのは、対人戦の頭脳ゲームやモンハン系のアクションゲーム。そんな人の口から出るタイトルとしては、塊魂は少し異質な感じがします。ぜひ一度は触ってみたいと思っていたんです。
調べたところ、ゲーム史上初めてグッドデザイン賞を受賞しているのだとか。相当斬新なゲームに違いありません(といっても初代は古いゲームなので、これを真似た作品がSteamにごろごろ転がっているけれど)。
ちなみにコントローラがぶっ壊れているので、無理やりキーボードで遊ぶことにします。ゲーム性が結構変わっちゃうかもな~。
え、なんでキーボードが使えるのかって? 実機ではないからです。英語版なのもそれが理由です。
あッ! やめて! ぶたないで!! 許して!!
え? なに? モアイ? という困惑の中、チュートリアルが始まります。
モアイのような顔をした「王様」によると、プレイヤーは画面手前の「王子」となり、球を転がすことで何かしらを成し遂げなければならないそうです(英語版なのでフワッとしか分からなかった英弱民)。
とにかく転がして転がしまくるゲームなので、操作は左右のスティックだけで完結します。なるほど、ここへんがグッドデザインたる所以なのね。
なに? なに?(シュールなイラストと謎のボーカル曲にニヤニヤ&困惑)
ハイ! いよいよ転がし始めました!
家を模した広いフィールドに、大小さまざまな物体が散らばっています。モデリングの労力を考えると、スタッフの熱意に感服せざるを得ません。
王子の転がす「塊魂」は、物体をくっつけることでどんどん大きくなっていきます。塊魂が大きくなればなるほど、より大きな物体がくっつけられるようになり、ますます塊魂が巨大化していく。そうして目標の大きさに達したらクリアというワケです。
これね、置かれている物体はなんでもくっつけられちゃうんですよ。押しピンに将棋の駒、キャラメルや刃物まで、マジであらゆるものが塊魂のパーツになっていく。
サイズがでかくなってきたら今度は、それまで障害物として避けるしかなかった大きな本や、お邪魔キャラのネズミなんかもくっつけられるようになる。狭い家の中なので何度も同じ所を転がすのだけれど、その都度新しくくっつけられるものが増えていて面白い(しかも物体によっては特殊なSEが鳴るのでどんどん賑やかに)。
また同時に、塊魂の成長は行動範囲の拡大へと繋がっていきます。大きくなったことで段差を越えられるようになって、転がし範囲は家の中から庭へ、さらに街角へ……。そのワクワク感といったら!
塊魂の魅力は、後からあとから尽きることのない「発見」の楽しさにあるのではないか? 早くも理解ってきたような気がしますよ!
しかしながら、塊魂はただただニコニコするだけのゲームではありません。
各ステージには制限時間が設けられているのですが、これが普通にキツイ。手当たり適当に転がして「ガハハ」なんて笑っていたら、あっという間に持ち時間が尽きて、王様にこってり搾られることになります。
初見プレイヤーの私にとって、そこに転がっている物体のどれがくっつけられて、どれがまだくっつけられないかを判断するのはなかなかの大博打。突っ込んでくるラジコンカーを避けながら、確実にイケそうな物体から拾って行って……。と必死に転がし続けること、なんと10分間! 集中しすぎて、ちょっと目の渇きがヤバい感じです。でも王様に叱られて涙が出たから潤ったわ。
まだ独特の操作感に慣れていないのもあって、1ステージの疲労がえげつない。連続プレイはしんどいな。
転がしの感覚が身につくまでは、毎日ちょびっとずつ進めていくこととしましょう。
画面から目を離すと、部屋に散らばっている教科書やらリモコンやらが、ひとまとまりの球となって転がっていく幻覚が見えます。こ、これが塊魂の魔力……!!
疲れてそのまま寝落ちしてしまい、再び目覚めたときにはヤクルトスワローズの胴上げが終わってしまっていました。こ、これが塊魂の魔力……!!