64日目 BF2042やってみた

 

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サイバ~!!

大規模対戦FPSBATTLEFIELD」シリーズの、期待の新作「2042」。オープンベータが公開された当初から最終日の今日まで、ファンたちがタイムラインの端っこで地味に盛り上がっておりました。

 

そもそもBATTLEFIELDとは何ぞや。

近年人気のFPSといえば「APEX LEGENDS」や「PUBG」などがまず思い浮かびますね。これらはバトルロイヤル形式のゲームで、プレイヤーは3~4人で構成されるチームの一員となり、10にも20にも及ぶ他のチームを蹴落としてチャンピオンを目指します。

Call of Duty」や「Splatoon」も人気タイトルですね。シンプルなキル数競争から陣取りに近いものまでさまざまなルールがありますが、2つの少人数チームに分かれて狭めのフィールドで戦う、という点が基本的な特徴です。

これらのタイトルはeSportsとの親和性が高く、動画配信などでも映えるので人気があります。私も一時期は毎晩CoDの動画を見ながらご飯を食べていました。

しかし、競技性が高いということはすなわち、自分でプレイしようと思ったときに敷居が高すぎるということでもあります。たった数人しかいないチームの一枠を、右も左も分からないルーキーが担うことの負担のデカさといったら。状況もわからず射線に突っ込み、当たりもしないライフルをぶっ放して、散々味方の足を引っ張った挙句あっさりと頭を撃ち抜かれておしまいです。

とりわけバトルロイヤルは、初心者に大きな絶望と諦めの心を植え付けます。私は今年の春に友人の協力を得てAPEXにチャレンジしたのですが、撃ち合う以前に武器の収集と選択をしなければならないので非常に困りました。「この銃とこの弾がセットで、いらないシールドを捨てて……。あれ? どのキーで捨てるんだったっけ?」などと言っているうちに、横の茂みからクソ上手い敵(たぶん裏垢)が飛び出してきてドカン、です。一度全滅したらハイ終了、当然リスポーンはできないので、ある程度上達するまでは勝利の喜びを味わうことなくひたすら我慢し続けなければなりません。つらいよ~。

 

さあ、そこでBATTLEFIELDの出番です。こちらの最大の特徴はなんといっても戦闘のスケールのデカさ。新作「2042」はなんと、64人vs64人の大戦争! 歩兵だけでなく戦車や戦闘機も入り乱れ、フィールドのあちらこちらでお祭りのようなアチアチの陣取り合戦が展開されます。

これだけわちゃわちゃしていれば一人の負担はかなり小さいので、初めてキーマウ操作にチャレンジする人でも大量の味方に助けられて楽しく前進することができます。とてもとても広いフィールドに複数の戦闘拠点が分散しており、敵が訪れない休憩地帯も多いので、続けさまにリスポーンを狩られまくってモチベが死ぬといった心配もありません。

また、BATTLEFIELDでは敵に突撃する以外にもさまざまな役割で貢献することが可能です。例えば、衛生兵は味方の回復と蘇生に特化した役職で、たとえ銃の扱いがヘタクソでも味方を助けまくっていればその人は紛れもなく英雄です。他には車両の修復を得意とする工兵などもあり、戦車を乗りこなすヒーローに修理屋として随伴するだけで、間接的に勝利に貢献することができます。自分の仕事を果たしたという達成感が、ゲームをエンジョイする上ではやっぱり大事ですよね。

競技性の高さよりもごちゃごちゃした盛り上がりが重視され、初心者でも自分なりの役割を持って楽しく続けられる。これこそが、私を惚れさせたBATTLEFIELDの魅力です。

 

そんなBATTLEFIELDシリーズですが、実はここ数年に発売されたナンバリングは結構不評だったみたいです。どうして不評だったのか? そして新作の「2042」はなぜこんなにも期待されているのか? という疑問が、オープンベータを遊ぶことで見えてきました。

ゲームの内容に入る前に、ひとつツッコミをば。以下の画像は、ゲームの紹介サイトで拾ってきた推奨スペック表です。

 

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次世代のベンチマーク

いやいやいや、ちょっとご立派すぎやしませんかね。うちのPCはそこそこ強いパーツを積んでいるつもりなんですが、推奨スペックに全く手が届きません。CPUに至っては必要スペックギリギリです。ゲームの大規模化・テクスチャ表現の美化は我々の想像を遥かに超える速さで進んでいて、最前線に乗るためには相応の金銭的覚悟をしなければならないんですねえ。

 

さて、ここからは「2042」オープンベータを遊んで見つけたここすきポイントを列挙していきます。プレイ中は必死なのでスクショが撮れませんでした。録画はしたけどファイルサイズが多すぎてHatenaBlog君にはちと厳しいみたい。

 

・近未来の高性能装備が楽しい

過去最新作の「V」は第二次世界大戦を舞台としており、史実にある程度則った実在の武器しか用意されていませんでした。オーバーテクノロジーなものは一切存在しない、地道に前進を続けるばかりの泥臭いゲームだったというか。

それに比べて「2042」では、何しろ未来の戦場なんて誰も見たことが無いわけですから、便利で面白い装備がポンポン登場します。遠くにフックを射出して素早く移動できるワイヤーや、自動で敵を迎撃してくれるセントリーガン。他にもドローンやロボット犬など、さまざまな方向性・さまざまな角度から攻撃を加えることができます。

 

・戦争だけど明るくて楽しいフィールド

過去の戦争を忠実に再現した作品は、戦いの悲惨さやむごさに焦点があたりがちです。実在の戦場をもとにフィールドを作るので、例えば山の麓から駆け上がる歩兵が上空の戦闘機から蹂躙されまくったりとか、逃げ場がない砂漠で延々とスナイプされたりとか、微妙につまんないマップが多い。史実でどちらかの圧倒的勝利に終わったような戦場ならばなおさらです。

しかし「2042」では全く心配ありません。オープンベータで提供されたマップはなんと、米軍のロケット基地! 発射台・管制塔・エネルギープラントと、どの拠点も立体的で表情豊か。どちらの軍が勝ったというような歴史もありませんから、一方的に有利・不利な設定は見当たらず、両チームともに活き活きと戦っています。

「過去の大戦でウン千万人が亡くなりました……」みたいな湿っぽさもなく、未来に対する期待感が漲っている楽しいフィールドです。車両の運転を派手にやり過ぎて横転したりすると威勢よくFワードが連呼され、大ジャンプすれば「ヒャ~ホ~!!」という無線が入ります。これ、運営は狙ってバカゲーっぽくしてるだろ。

 

・戦闘の大規模化+AI兵士の実装でみんなもれなくお祭りに

前述のとおり「2042」はシリーズ史上最大の64人vs64人対戦になりました。これに合わせて、当然ながらフィールドの広さもすごいことになり、奪い合う拠点の数も増えています。これにより、ひとつの試合の中でも各地の勢力状況に無数のバリエーションが生まれ、好きなところに赴いて陣取り合戦に加勢できるようになりました。A地点でボコボコに蹂躙されてしんどくなってきたら、とりあえず一息入れて、味方が集結しているB地点の方に合流するかぁ! 的なムーブを自分で選べるからモチベが保ちやすい(ほとぼりが冷めたらAを奪い返しに戻ってきますよ。覚悟の準備をしておいて下さい)。

個人的には128人の枠を埋めるためにAIの兵士が混ざってくれるのも嬉しいところ。人が少なかろうがスムーズにマッチングできるのでありがたいし、一定数の雑魚兵士がいるおかげで初心者でもキルの喜びを味わえてぶっちゃけ最高です(AIが嫌いな人はレンタルサーバーを使えばAIナシも選べるんじゃないかな)。めちゃくちゃ華麗に6キルくらいしたときに後から録画を確認して、まさかの全AIだったときはちょっとショックだったけどね。

 

・(たぶん)テクスチャが綺麗

水たまりの映り込みとか、降水時のカメラの表現とかが、なかなかイイ感じにハイテクになっています。PCスペックがアレなので完全には味わえていないけど。

 

ふえ~~~~~~~~。

ひととおり列挙して文字カウンタを見てみたら3300文字以上になっていました。そりゃもうすぐ日が回りそうなわけだ。

 

雑にまとめますと、BATTLEFIELD2042はシリーズの強みを大きく進化させた期待の持てる出来栄えで、旧作同様に競技性の高さよりも門戸の広さと賑やかさをウリにしている作品です。程よく気持ちよくFPSを楽しみたい人に、ぜひオススメしたいと思います。

かく言う私は正直なところ、製品版を買うかどうか悩んでいます。いや、間違いなく面白いし、いろんなフィールドで遊んでみたい気持ちはあるんだけどね。如何せん、要求スペックが高すぎるのがね……。もし製品化までに軽量化が進むようであれば、そのときはグッと購入に近づくような気がします。楽しみに待ちましょう。

 

💥🔫😮ノーボヘイワショ