久々に車を運転しました。
免許を取ったのが1年の夏なので、実に2年ぶりにハンドルを握ったことになります。
忘れもしない、あれは待ちに待った本免試験のこと。
何度も練習を重ねたコースを、たかだか20分走るだけの試験でした。
それなのに。
「ゴツッ」という大きな音と共に、車に衝撃が加わりました。
一瞬の判断を血迷って、ハンドルを左に切りすぎたのです。
試験は一発アウトになり、その場で教官に運転席を譲って、自分は後部座席へ。
お通夜のような息苦しい空気に、窒息してしまいそうでした。
あの接触事故が、運転に対する負のイメージを私の心に決定的に植え付けたのです。
自動車が嫌いな理由は、単にトラウマがあるというだけではありません。
誰も彼もが免許を持っている自家用車交通都市は、社会に損失をもたらしていると推定されるのです。
考えてもみてください。私のようなパニック接触(大)野郎が、たった一度補習を受けただけで免許をもらっているんですよ。教習所を見回してみれば、私よりさらにヘタクソな人だってたくさんいます。そんな奴らがブイブイ走り回ることを許す都市システムが、いかに交通事故による人命の損失や経済的損失を引き起こしているか。
それだけではありません。交通渋滞の問題や、エネルギーの問題など、自家用車交通都市は深刻な不安を抱えています。コンパクトシティの理想からもほど遠い。
こういった否定的な立場を取っているなりの意思表示として、私は断固として車を運転したくないのです。
まあでも、それはそれ、これはこれ。自家用車嫌悪論はあくまで「こうするべき」という理想論です。現実的な問題も直視しなければなりません。
ある日突然公共交通が麻痺したときに、自らの手足で移動できなかったら困るでしょう?
そういうわけで、イヤイヤながらも再びアクセルを踏むことにしたのです。
練習初日ということで、実家の近所にある公園へ。広~い駐車場をお借りして、カンタンな動作の復習をします。
え~と、まずはエンジンをかけるんだっけ?
あっ、ブレーキはしっかり踏んでおかなきゃね。
レバーをPからDに降ろして、サイドブレーキを……。
ありゃ、これか? なんだか教習車とずいぶん違うのね。
ブロロロロロ……
あ! やだ! 待って! 行かないで!
どれくらいハンドルを切ればいいんだ……?
左折するとき、内側見えんのだが???
え、え、え、え、え、こんな感じ? こんな感じでいっスか??
ちょっと外に膨らみすぎとちゃう? え、そうでもない?
わからんわからん……わからんよ……(なお、ウインカーを出し忘れている)
何キロ出そ……20くらいかな。
走ってる途中、どこ見りゃいいのかオラわがんね。
路上に出たら歩行者巻き込みそうで怖いわ~、人間怖いわ~
お駐車いやだょ~^^
右に切ったら右に曲がったょ(当然)
ハイ! なんとか駐まりましたね😄(超絶右寄り)
え? このまま一般車道で試すん? オイオイオイ、俺死ぬわ。
何キロ? 法定何キロ??(道交法覚えてないし標識も見ていない)
そいえば初心者マーク貼ってなくね? 詰んだか?
あっ!? 後続車!!!!
ひぃっ! 助けて! ゆるして! やだっ、
やめてよぉっ、ひっ、来ないでっ、
待ってっ、
ひぎぃぃぃぃぃぃぃ(赤信号停止)
😮🚐😮🚌😮🚎😮🚒😮🚑😮