夜半の気まぐれSteam巡り
半端に2、3時間だけ寝て夜中に目が覚めたとき、変に頭が冴えちゃって朝まで眠れなくなりませんか? 今朝の私はまさにそれでした。
丑三つ時から夜明けまで、ひたすら物思いに耽り続けます。バイト探しのこと。夏休みの予定のこと。キャラの好みについて。
そのうちだんだんと、重いトピックや恐ろしい考えに頭が支配されてきました。過去の自分のミス。学問や進路から逃げてばかりいる不甲斐なさ。いつか訪れる死のこと……。
あかん。しんどいわ。
息苦しいあれやこれやを跳ね飛ばすかのように、勢いよくベッドから飛び起きて、薄暗い部屋の中でディスプレイに電源を入れました。
とにかく脳内から不安を追い出したい。なにか楽しくて、程よく頭を使うものはないものか。
そして私はおもむろにSteamを起動し、カタカタとキーボードを打ち始めました。
……茶番はこれくらいにしておいて。
今日はパズルゲームを大人買いしてたくさんプレイしたので、軽く感想をまとめていきたいと思います。
大人買いと言っても、別に大金を叩いたというわけではありません。ひとつひとつのゲームはせいぜい100~300円程度で買えるシンプルなものばかり。したがって、多少辛口の意見も書くかと思いますが、いずれも「お試し価格と思えば全然アリ」な内容であったということは付記しておきます。
Steamパズルゲームレビュー
LineWay
画像を見ればどんなゲームかは一目瞭然。一筆書きの要領で、全てのマスを一度だけ踏むように線を引いていきます。
カギとカギ穴、一方通行マスなど、ゲームが進むにつれて複数のギミックが登場。しかし、難易度が跳ね上がるということはありません。むしろ、大まかな方向性を伝えるヒントになっているような気も。
ヒーリング系のBGMと心地よい効果音に癒されます。
oO
円周に沿って回転し続ける白い球を、クリックで外側に移したり内側に移したりして、障害物(トゲ)を交わしながらゴールへと導くゲームです。
じっくり考えてもどうしようもない、瞬発力がものをいうゲームバランス。パズルというよりはアクションゲームですね。
円から円へと乗り移るタイミングが結構シビアで、その上トゲの動きが凶悪なので、かなりストレスが溜まります。まあでも、忍耐力を鍛えるゲームだと割り切れば文句はない。
いまいちだな~と思ったのは、難易度調整の方向性です。画像に映っているコースはなんだかぐにゃぐにゃしていますよね。これ、直前にプレイしたコースと全く同じものを歪ませただけのハードモードです。こういう「別に面白くなるわけではない、シンプルにイライラが増す高難易度」が私の好みには合いませんでした。
NABOKI
複数の立方体からなるオブジェクトを分解するゲームです。それぞれの立方体には矢印がついていて、進行方向に障害物がなければ排除することができます。
ギミックはいろいろありますが、とりあえずガチャガチャやってみれば自然に解けます。「解けた!」という達成感はあんまりない、新鮮な感触を楽しむことに意義があるゲームですね。
大量の立方体によって構成された「特に解き応えがなくてひたすら手間がかかるばかりの問題」がいくつもあります。ちょっと疲れたかも。
Up Left Out
タイルを動かして全てのピンを外すことが目標。
序盤はすごく単純で、前述のNABOKIと同じくらい「普通に解けるが?」って感じのゲームバランスです。
しかし、長方形のタイルが出るあたりから「オヤ?」と感じ始めます。
後半になってギミックが出揃ってくると、解くのに時間がかかる難問が増えてきて、そのぶん解けたときの達成感も大きくなってきます。そうそう、こういうのを求めてたんだよ。
ZUP!
物理演算系パズル。ブロックを爆発させたり壁にしたりして、うまいこと青ブロックを所定の位置に飛ばせば成功です。
正直前半は微妙だった。1枚目の画像のように、爆発するブロックの配置は固定されています。頭を使わずとも、ひとつずつ試してみればいずれはクリアできちゃうんですよね。
でも、後半になるとゲームバランスが変わってきます。
だんだんステージの配置がダイナミックになってきて、爆発させるタイミングが重要になってくるんですよね。ちょっとだけ頭を使います(なぜちょっとだけかというと、ノリと勢いで通過できちゃう面が多いから)。
爆発の効果音が楽しいゲームでした。
Hook
大量に絡まっているフックを、一本一本引っこ抜いていきます。要は知恵の輪です(輪ではない)。
モノトーンのオシャレなデザインに、落ち着いた音楽。フックを巻き上げるときの耳に心地よい音。さながら美術品のようで、演出面は今日取り上げるゲームの中でダントツに良い。
しかもこのゲーム、ギミックの追加とともにしっかりやり応えが出てきます。でも、ムシャクシャするような難易度ではない。脳を回転させないと解けないけど、ひとつひとつの取っ掛かりを拾っていけば誰でも必ずクリアできる。そんな感じの、心地よいバランスになっていました。
klocki
タイルの入れ替えや回転など、さまざまなギミックを使いこなして、全ての線をつなぐことが目標です。
ゲームが進むにつれて続々と新たなギミックが現れます。それぞれのギミックはとても分かりやすい上に、想像以上に問題に奥深さを与えてくれます。プレイする人によってはかなり頭を悩ませることになるかも。
実は、oO・NABOKI・Up Left Out・Hook・klockiは5つセットのバンドルで売られていました。その中でもklockiは、これまでのシリーズの集大成という感じで一番面白かったです。次点でHookかな。
ポップなデザインでなんとなくこの曲を思い出しました。
LYNE
最後に紹介するのはシンプルな一筆書きパズルです。ギミックは最小限で、一問一問にサクサクと取り組めます。
しかし、どうしてなかなか、これがすごく頭を使うんですね。じっくり考えればとっかかりも見つかるけれど、ある程度は勘で線を引いてみて、あとから修正していく能力が求められます。
どうやらとんでもないボリュームがあるらしくて、私は日記をかくために途中で一旦ストップしています。でも、あとで再開したら止めるタイミングを失ってしまいそう。それくらいゲームのテンポが心地良いんです。
おすすめはklocki・個人的な推しはHook
あ~つかれた。既に日が回りかけています。
以上、今日遊んだパズルゲームの感想でした。
普段は長時間腰を据えてプレイするアクションゲームとかを推してるけど、たまにはこういった軽い食感のパズルゲームも楽しくていいですね。
せっかくの夏休みなので、第二弾・第三弾とやっていけたらな~と思います。安いし。